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チャレンジ花火撮影!デジカメ編

九州、中国地方などは梅雨明けが発表されました!いよいよ夏本番。
今週末から毎週のようにどこかで夏祭りが開催されはじめますね。
夏!祭り!と言えば花火!今回は花火の撮影方法を初心者の方やこれからチャレンジしてみたいという方向けに解説したいと思います。

花火撮影に最低限必要なもの

カメラ

デジカメにも色々と種類があるのでどれを選べばいいか悩んじゃう方もいらっしゃるかもしれませんが、以下の機能があるカメラならコンパクトカメラでもとりあえず大丈夫です。でもできればレンズ交換式のカメラがよりベストではあります。

  1. マニュアル撮影モードがある
    マニュアルモード(M)はシャッタースピードも絞りも自分の好きな値で撮影できます。
  2. シャッタースピードがバルブかタイムに設定できる
    バルブ撮影 (B) はシャッターボタンを押している間ずっとシャッターが開き続けます。タイム撮影(T)はシャッターボタンを一度押して離し、もう一度押すとシャッターが閉じます。どちらも長時間露光する時に使いますが、ボタンを押し続けるか一度離すかの違いがあります。

レンズ

レンズは撮影する位置や撮りたい構図などで変わってきますが、打ち上げ会場からであればフルサイズのカメラで30mm以下くらいの物があればだいたいカバーできるのではないでしょうか。上のNikonD3500の標準レンズキットでも最低画角が18mmなのでフルサイズ換算で27mmと十分対応できます。尺玉花火を全部入れるとなると10mm以下の超広角レンズが必要になってきます。

ニコン AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED
20秒 / F10 / ISO200 / 27mm

この写真の花火は2尺玉です。会場からかなり離れた場所から撮影しているので27mmでも全て入っていますが、普通の観覧場所からだと全体を入れるのはまず無理です。このようにレンズは撮影場所や花火大会の規模、撮りたい構図などを考慮して選ぶ必要があります。

三脚

シャッターが開いている間にカメラが動いてしまうとブレた写真になってしまうので、綺麗に撮るなら三脚は必須アイテムです。三脚も何でもいいわけではなく、せっかく据えたのにカメラの重さに合ってなくて結局ブレちゃったなんてことがないように、自分のカメラに合ったもの選ぶのが最低条件。でもどれがいいか分かんないよーって方は、お店に行って店員さんに聞くのが手っ取り早いかもしれません。

軽量コンパクト、クイックシュー着脱、2ハンドル3Way雲台、ローアングル可能。入門用で価格が高すぎず長く使えて実用性のあるものだとこの辺がバランスがよいかなと思います。

レリーズ

レリーズはカメラ本体のシャッターボタンではなく、手元でシャッターを切るためのアイテムです。せっかく三脚に固定してもシャッターを押している時に自分でブレさせてしまっては意味がないですよね。そのため綺麗に花火を撮るにはレリーズも必須アイテムになります。大まかに言うとケーブルタイプとワイヤレスタイプの2種類があります。カメラのメーカーや機種によって使えるものが違いますので説明書やネットなどで調べてから選んでくださいね。

レリーズを使わない裏技

これはレリーズを忘れたり使うのがめんどくさい時にやっているやり方です。鍛錬に鍛錬を重ねた者だけができる荒業ですので良い子は決して真似をしないでください。まずシャッター設定をタイムにします。次にセルフタイマーにします。カメラによってはタイマー時間を選べる物もあると思うのでその場合は2秒に設定してください。こうすることで触った2秒後にシャッターが切れ、押した際のブレを軽減することができます。最後シャッターを切るときはできるだけそっと押す…そっとですよ、そっと。
そっと押せない方はシャッター設定をタイムじゃなくて3秒や10秒などお好きな時間にあらかじめしておくと最初と最後のどちらもカメラに触れていない状態でシャッターが切れます。ただ花火撮影に関しては花火が開いて消えるまでの時間はなかなか読めませんので、この方法だと難しいかもしれません。

いざ撮影!カメラの設定方法は?

ISO

夜の撮影ですが花火そのものはとても明るいので、ISO感度は100もしくは200でほぼ固定します。

絞り

基本はF11それで明るすぎたり暗かったりしたらF8からF19くらいの間で調整をします。明るさの調整は絞りで行ってください。私は周りの景色も一緒に写すためにF8で撮ることが多いです。

ピント

ずっと同じ構図で撮るのであれば その都度合わせるのではなく一度合わせたらオート(AF)からマニュアル(MF)に切り替えてピント調節リングを触らないようにしましょう。(置きピンにする)

ホワイトバランス

ホワイトバランスもオートではなくマニュアルにして基本は4000k前後、花火の種類に合わせて3000kから5000kくらいの間に変えられればベストなんですが、連続して打ち上る花火では難しいと思うので、RAWで撮影して後で編集できるようにしておく方がよいと思います。

その他

手振れ補正やノイズリダクション機能などはオフにしておきます。

シャッタースピード

以上の設定を済ませておいて、花火が上がるタイミングに合わせてバルブ撮影かタイム撮影でシャッターを開きます。基本は花火が開いて消えるまでですが、光の線を短くしたければ早め、しだれ柳などの垂れ下がる感じを強調したいときは長めになどお好みで調整してください。コツをつかむまではとにかく切って切って切りまくって色々と試してみるのが一番だと思います。

その他気を付けること

場所決め

花火撮影にはポジショニングもとても大きなポイント。打ち上げがはじまってからの人混みの中での移動はほぼ不可能。花火が上がった場所がちょうど木の陰だったなんてことがないように早めに行って良いポイントを探しましょう。ただし過剰な場所取りはトラブルの元です。周りの方への配慮もお忘れなく。

けむり

それともう一つのやっかいで大きなポイントが”煙”です。無風で連続花火が上がり続けたら後半はほぼ真っ白…こればっかりはどうしようもないですが、風のある日ならできるだけ風上にポジショニングするのをおすすめします。(逆に風が強すぎると花火自体が流れたりするんですよねー(;^ω^)…)

花火撮影に持っていくもの

チェック表を作りましたのでよかったら使ってください

花火撮影はシャッターを開けている時間が長いのでバッテリーが減りやすいです。電池切れでラストが撮れなかった…なんてことにならないように予備バッテリーを持っていくのをおすすめします。ライトは手元を照らす用の小さいのがあると便利です。夕立などで急な天候の変化もありえますので折り畳み傘やカメラのレインカバーもあると安心です。大きな花火大会だとプログラムがあると思うので事前にゲットしておきましょう。場所取りから終わるまで数時間なんてこともありえるので食料と飲み物もあると安心です。私は待っている間に周辺の人とお話したりするので、配れるように個包装のお菓子を持っていきます。

チャレンジあるのみ

花火撮影って準備さえしっかりしていれば意外と難しくないのでぜひチャレンジしてみてくださいね!楽しいですよ!
熊本で開催される花火大会の情報は八代連絡帳さんのサイトが見やすかったです。ぜひチェックして撮影に行ってみてくださいね。